2010年09月16日

昔の叱り方、今はお薦めしない理由

JAPDTカンファレンスで、今年特に感銘を受けた講義の1つは内田佳子先生の講義でした。

行動治療はじめる?始めてる?というテーマで、
トレーナーや獣医が連携して正しいしつけを広めていく大切さを再認識しました。

なぜなら犬のしつけでは欧米と比べて10年は遅れている日本はその情報が入ってきても浸透するまでに何年もかかるのです。

たとえば・・犬との上下関係をはっきりさせることが大切、といわれて来ましたが、それは古い理論で、行動学研究が進むにつれ科学的な根拠や様々なデータによりほめることを基本に信頼関係を築く、という理論がもっとも適切と2000年ごろから言われだしました。

しかし日本は新しい情報の浸透が不十分な状態で、今でも古い方法を薦めるトレーナーや獣医がいるという現状があるのです。

(講義の中で紹介された内容を引用・まとめさせて頂きました)
具体的には、上下をはっきりさせるようなしつけ方(アルファロールなど)は犬の攻撃性を誘発する危険があると論文などで示唆されています。

*アルファロール(犬を仰向けに寝かせ、犬が大人しくなるまで抑える行為)

・・・・・・・・・・・・・・・・
米国の論文より

●犬にアルファロールをした結果・・・改善44% 悪化25% 不変31%

成功率が50%未満しか無い上に、25%で行動が悪化する危険性もある方法をわざわざ選ぶ必要は無いと思います。

また叱る際に良くしてしまう、
●首をつかむ・振るに至っては・・・改善28% 悪化32% 不変40%  です。

行動が悪化する危険性が高いしつけが数年前には推奨されていた方法だったりします。

・・毎年のカンファレンスで学んだ最新情報を積極的に発信し、参加していない人にも伝えることで微力ながらも正しい情報の浸透に役立つように努力したいと思いました。

ニックネーム シグトレ at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 犬のしつけ・トレーニング・行動学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: 絵文字[必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/2370503
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック